*9 偽りの接吻
『大好きだよ…』
そう言ってくれる、貴方が好き。
その笑顔も声も勿論キスだって…。
強いて言うなら、貴方の全てが愛しいの。
…でもね、本当は解ってるんだよ?
貴方の心は…もう私には向いてないという事、ずっと前から気付いてる…。
毎日夢に出るくらい、貴方が好きなんだもの。
いつからだろう…貴方のキスが冷たくなったのは。
勿論、冷めたのは体温なんかじゃなくて…貴方の心。
キスをされる度、私だけ嬉しがって…そんなの馬鹿みたい。
貴方からのキスは好き……でも嘘りならいらない。
“好き”と“嫌い”
それらを天秤に乗せたら、一体どちらに傾くのかしら?
同じ様に…私の気持ちはどっちを選ぶの……?あとがき
はい、ひそかに続いてました……七海が恥ずかしくて死ぬ恋愛物パート3です(笑)
テーマは付き合ってるのに片思いに似た恋人…?
というか浮気者の彼と付き合っている彼女の心情←
恋に限らず自分だけが相手を好きな気がして…凄く不安になることってありますよね。本当は自分が思ってる以上に大好きだよって伝えて欲しくて…でも望んだ答えは帰ってこないから尚更不安になって。
うーん、思ってることはあるのに言葉にするのは難しいですね……