My loving boy | ナノ





はいはいリア充リア充 (2/5)
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「…何じゃそりゃああああ!!」





弾かれたように部室を飛び出し、すごい勢いで3年B組の教室に駆け込む。
…と。





「父親は現在無職。毎月学費払うのもマジでギリギリの生活ー。哀れで可憐なシンデレラボーイ・丸井ブン太へ、デート代寄付のご協力お願いしまーす」





そこには大きな募金箱を抱え、教壇に立ってる男子生徒が1人…
って何やってんスか丸井先輩!!





「あ、私貢献する!はい、1000円」

「私もー。でもごめん、今手持ち少ないから500円でいい?」

「おっ、そんなにくれんのか!?サンキュ!小谷、高橋!お前ら将来ぜってー幸せな女になるぜ!!」

「やだぁもうブン太〜調子いいなぁ」

「ま、亜希ほど幸せな女なんていないだろーけどね」

「ははっ。……まー確かにそうかもな!」





…しかもなんかとんでもない大嘘ついて、
クラスメイトの女子からカネ巻き上げてる。





「…丸井先輩!」

「お、赤也!丁度いいところに」

「何が丁度いいっスか!俺のジャンプ返してくださいよ!!」

「あー…」





じゃあブン太、またねー!
しょうがないから明日も募金してあげる!


と言って教室を出て行ったさっきの2人に笑顔で手を振り終わると、
…丸井先輩は俺の方に向き直って手を合わせた。





「…悪ぃ!この借りはいつか絶対返す!!」







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