My boyfriends or My loving mates | ナノ





愛憎手相 (1/5)
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「ねぇ仁王、ちょっと左手貸して」





と言ったら、





「何ぜよ。あ、婚約指輪でも嵌めてくれるんか」





と悪戯っぽく返されたので、呆れて一瞬言葉に詰まったけど。





「ごめん。今疲れてるから、否定したり突っ込んだりする元気ないの」

「ははぁ。否定する気はもとからさらさら無いと」

「ちっげええよ!!」

「…十分元気ナリ」





どうしてもやりたいことがあったから、
私は言葉を続けることにした。





「手相見せて」






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