Nya Oh! (1/3)
昼休みの屋上で、
1人寝っ転がってぼーっとしている仁王を見つけた。
「ね〜ね〜仁王くん〜」
私も彼のそばに寝そべる。
「…何じゃ急に。気色悪い」
私が寝ている方向と反対側に寝返りを打たれた。
さみしい。
「ひでぇ…あのさ、私ってどの辺が女子っぽいかな?」
「…どの辺も女子っぽくないぜよ?」
そっぽを向いたままだるそうに答える仁王。
……
「…え、今のそれはさ、"どの辺りも全てが女子っぽいんじゃないか?"か"どこも一切女子っぽい要素は見当たらないけど?"かどっちの意味?」
「後者」
「分かったもういい…」
このたった数秒の会話でこんなにも傷付けられたのは初めてだ。
あの幸村でさえ、もうちょっと時間を稼いで痛めつけるだろうに。
まあそれはそれでどうかと思うけど。
ところで何この人、今機嫌悪いの?
やけに風当たり強くない?
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