「ごめんね」



彼女はそう言って私を突き飛ばした。


大きなトラックに乗った運転手と目があって、叫ぶことすら叶わない痛みが襲ってくる。


全身が砕けて千切れていく感覚に、真っ赤な視界が激しくブレる。


何かが切れる音がして、私の意識は終わった。








「ごめんごめんねでもねあたし幸せになりたいのこのままじゃ駄目なのだからだからだからヒビキは私の幸せの種になって欲しいのごめんねありがとう」






悲鳴が充満する街の真ん中で、少女は小さく笑いました。







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