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01
部活を終えて帰宅すると部屋の鍵が開いていた。
これでも俺は警戒心の強い方だから家の人には入らないように念入りに言ってあるし、鍵の閉め忘れってのは有り得ない。


誰が入った?
人には言えない仕事をやっている自分だ。誰かに怨まれることは無いとは言い切れない。

息を殺して扉を開ける。




「よぉ、スティンガー。ご機嫌じゃねえか。あ゙ぁ?」

「………」

そこには今日射撃に行く約束をしていたカルバトスがいた。

しまった。完全に忘れてた。
最初は覚えてたのに竹刀振ったらすっかり消えたとかどんだけ俺って脳筋なの。


「えっと、あー…ごめん。カルバトス。」

「さすがにもう行けねえからな。飲むぞ。」
てゆーか既に飲み始めている。
そりゃあ相当待たせたもんな。本当悪いことした。お詫びに「夕食は作らさせて頂きます。」といえばカルバトスは少し意地悪気に笑って「へーえ?何作るんだ?」と聞いてくる。それは勿論

「チーズサンドで」

チーズサンドはカルバトスの好物だ。

するとカルバトスは笑いながら

「OK.ポテトもだ。」「了解!」


カルバトスまじいいやつ。


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