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02
キーンコーンカーンコーン

「じゃあP5から8までやっておくように!」

授業が終わり急いで荷物を纏める。
今日はカルバトスと射撃に行く約束がある。そのあとはカルバトスの家で飲み会だ。家に迎えに来るのは17:00で今は16:15だから少し急いで帰らねえと


がしっ

「ちょっと待った。」

昼休みに主将に頼まれてた笠原が肩を掴んできた。

「………。」

「何逃げてんだよ。」

肩を掴んだまま睨みつけてくる笠原は結構迫力ある。まあジンと比べたら何でも無いけど思わず睨み返してしまう。

「え、まじで言ってんのお前?行かねーよ」

「今日連れて来なかったら俺が怒られるだろうが。とりあえず来いよ。やらないならやらないで良いけど直接顧問の澤口を説得しろよ。」


確かにこのままだとあの顧問が出て来そうだ。仕方ない、行くか。さっさと行ってさっさと帰ってやる。

「はぁ、分かった。行くぞ」

「まじで!?よかった!本当お前来なかったらどうしようかと思ったじゃん。」

笠原は心底安心したように息を付いた。

「ほら、急げ。時間ねえんだよ。」

「な、何だよ急に!先行くな!」





「なあ俺東中だったんだ。去年の大会同じ組だったよな?」

「?そうだったか?」

「結局当たらなかったけど。江古田は強いよな。てゆーか、お前!」

「俺?」

「そうだよ!江古田の北条拓真が帝丹に入ったって聞いて驚いたよ!江古田って言ったら超有名じゃん。しかも江古田の剣道部の中でも歴代5番目に入るって言われてるし、新人戦のときから凄かったよな。もう相手にならないって言うか…」

「……もういいって分かったから。」

「なに、照れてんの?」

「照れてねーよ」

そんないきなり褒められると気まずいっていうか、やりにくいっていうか、なんか恥ずかしいだろ。つーかコレ


「そうやっておだてる作戦だろ?絶対入んないから。」

「チッ」

「チッって何だよ!」



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