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朝食を摂っているとサリーが思い出したかのように言った。
「そういえば、昨日レミが言ってたの本当だったみたいよ」
「昨日?」
「ほらハリー・ポッターがいないってやつ」
「ああ。」
そういえば、そうだった気がする。
すっかり忘れていたけど、昨日は何があったのだろうか?
「それがね、さっき聞いた話なんだけど、何があったって…」
サリーが今すぐにでも話したいと言う様に身を乗り出したとき、バーン大きな音がした。
「え!?何!?」
突然の爆発音に耳を塞ぐ。だけど、塞いでいても大きな音が耳に響き続ける。……これは、吼えメールだ…。
(まったく、こんな朝から迷惑なことをするのは誰よ)
此処まで大きな音を出されるのも迷惑だし、しかも吼えメールの威力で天井から埃が落ちてくる。せめて食堂を出てから開けて欲しかった。
誰が吼えメールを送られたのか辺りを見回してみても音が反響していて誰が犯人か見つけるのは凄く難しい。
(あ、いた。
ウィーズリーだ)
顔を真っ赤にして隠しているその姿に少し笑えた。
吼えメールの声が大きすぎるせいでサリーが言わなくても昨日なにをしたのかは大体分かった。
「あー耳痛い」
「え?何?聞こえない」
「なんでも無いわ」
食事を終えて出ようとすると、セブルスが時間割を配り始めたのでもう一度座りなおす。
今年は占い学を取るのをやめたから(だってあれは余りにも下らな過ぎる)少し楽なはずだ。
「でも、よくポッター達がいないって分かったわね。流石ポッターのファンなだけあるわ」
「…誰がポッターのファンよ」
「あら?違うの?」
「違うわよ」
サリーは私がハリー・ポッターのファンだと勘違いしているけど全然違う。ただ関る機会があったら去年のクディッチと両杯の恨みを込めて弄繰り回したいだけだ。それに色々と話してみたいだけで、全くもってファンなんかじゃない。
「一時間目、何?」
「魔法薬学」
「二時間目は?」
「闇の魔術に対する防衛術」
「午後は?」
「魔法生物と数占い」
時間割を眺めながらサリーが聞いてくる。
「えーレミと同じなのは午前だけじゃない!」
「そうなの?」
こうゆうのを誰かと合わせたりしないのってスリザリンの特徴だと思う。少しは考えるけど、友達に合わせて教科を選ぶのって他の寮ではあるみたいだけどここでは余り聞いたこと無い。
「ディゴリーとでも合わせたんじゃないの?」
「違うわよ、セドリックとは只の友達」
「友達っていっても、ねえ?」
「あーはい、はい。いい加減にして」
サリーは異性同士の友情をあまり信じないタイプ。最初は友達で始まってもずっと友達だとは考えない。
この人とは友達だから付き合わないとかそうゆうのは無いタイプ。
「じゃあ、行きましょうか」
時間割をしまって席を立つ。
魔法薬学は遅れると後からセブルスがうるさいから急がないと。
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