ハリポタ(長編) | ナノ
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他のメンバーがニヤニヤ笑っている中でフリントはグリフィンドールに対して自慢げにニンバス2001の性能を説明する。

「旧型2000シリーズに対して相当水をあけるはずだ。クリーンスイープに対しては」

フリントはクリーンスイープ5号を握り締めているフレッドとジョージを鼻で笑いながら言った。


「2001がクイーンに圧勝」

でもそれは使う人間が同じだった場合だと思う。
性能の良さは変えようの無い事実だけれども、だれでもそうだとは言い切れない。
だって箒に乗ったことが無いようなド素人がプロ使用の箒を使って普通の箒のプロと戦ったとしても絶対プロが勝つ。乗り手の腕だって絶対に必要だ。

グリフィンドール・チームの誰も声が出ない様子にドラコはますます得意げにニターッと笑い、冷たい目が二本の糸のようになっっている。

「おい、見ろよ。競技場乱入だ」

ウィーズリーの子(えっと、確かロン。この間サリー達とウィーズリー兄弟の名前を全部順番どおりに当てるゲームをやったから覚えている)と確か去年学年トップだった子、多分ハーマイオニー・グレンジャーが何事かと様子を見に、芝生を横切ってこっちに向かっていた。

「どうしたんだい?どうして練習しないんだよ。それに、あいつ、こんなとこで何してるんだい?」
「僕の父上が、チーム全員に買ってあげた箒を、みんなで賞賛していたところだよ」

ロンがスリザリンのクディッチ・ローブを着ているドラコの方を見て言うとドラコは満足げに自分が新しいシーカーだと言って父親の買ったニンバスを自慢しだす。
そしてまた、先程の様に掲げた。
ロンは目の前に並んだ最高級の箒を見て、口をあんぐり開けた。
それを見てドラコはまるでこともなげに言った。本当は気が高ぶっているが、表には出さない。余裕があるように見せたいから。


「だけど、グリフィンドール・チームも資金集めして新しい箒を買えばいい。クリーンスイープ5号を慈善事業の競売にかければ、博物館が買い入れるだろうよ」

ドラコ達が大爆笑している中、勇気ある少女ハーマイオニーが言う。

「少なくとも、グリフィンドールの選手は、誰一人としてお金で選ばれたりしてないわ」

勇気あって将来有望な顔とか最強だ。
でもその言葉は戴けない。
お金で選ばれた選手なんてドラコだけだし、ドラコの技術だって悪くは無いから選手になっているんだ。お金だけで選手を選ぶなんてしてないし、別に悪いことをしているわけでも無い。

多分こういう考えがスリザリンなんだろうなと少し思考が逸れたままドラコを見るとドラコの顔が少し歪んだのち言い放った。





「誰もお前の意見なんか求めてない。生まれそこないの『穢れた血』め」


ドラコが吐き捨てるように言い返した言葉に驚いて思わずドラコの顔を再び見る。
まるで言ってやったぞという顔をしている

だけどその言葉は絶対に言ってはいけない



そんな言葉、聞きたくも無い。







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