ハリポタ(長編) | ナノ
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「おい、レミ。明日の朝から練習だ」

談話室でルームメイトのサリーと話していると、クディッチのキャプテンであるフリントが練習を知らせに来た。

「ちょっと、聞いてないわよ。第一まだシーカーが決まってないわ。シーカーが居なくても試合は始まるけど、シーカーが居なかったら試合が終わらないわ」

「おや、知らないのかい?」
フリントが自慢顔で聞いてきた。
「ええ、何のこと?知らないわ」

フリントは更にニヤニヤしながら顔を近づけてくる。
その顔は本当に気持ち悪いから止めてほしいと常々思っている。なんて言ったってフリントの顔は只でさえゴリラみたいなのにニヤついた顔はまるでトロールみたいなのだ。

「シーカーはドラコだ」
「へ?なんでドラコなの?」

フリントが得意げに言ったがドラコはまだ二年だ。二年にシーカーを任せるなんて自殺行為も良い所だ。グリフィンドールに例外はいるけど、あれは特別。あれは天才としか言いようが無い。

「もし、グリフィンドールと張り合うつもりでドラコをシーカーにするなら止めたほうがいいわ」
「グリフィンドールと張り合う?そんな訳がないだろ。ドラコの父君がニンバス2001をチーム全員にくださった。張り合うなんてことはまずないね。なんていったてニンバス2001とウィーズリーのクリーンスイープじゃ比べ物にならない」

クリーンスイープは値段のわりに質の良い箒だと思うけどなあ。




次の日、朝食を食べ終えたあと、何故か迎えに来たフリントを待たせて着替えたあと競技場に向かう。

ドラコのシーカー登用に納得の言ってない私はこれまた気に入っていないニンバス2001を無理やり持たされてスリザリン・チームの後ろを不機嫌に付いて行く。
私が何を気に入らないのか全く分からないという様子の男共。
これだから嫌。男ばかりのチームに嫌気が差して来たから一人女の子の後輩をスカウトするつもりだったのに、また男。
それに私はコメットの形が可愛くて気に入っていたのに。
確かに性能の良さは折り紙つきだけどニンバスなんてコメットに比べたら全然可愛くない。

使いこなせないくせに高くて、有名で、格好良いならそれで良いなんてこいつ等はまるで分かって無い。










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