ハリポタ(長編) | ナノ
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セドリックは二年の頃からの友人だ。
お互いにクディッチの選手になった事でセドリックが話しかけて来たのだ。あの時はスリザリンに話しかける他寮生なんてほぼ居ないに等しいのでとても驚いた。

それから頻繁に話しかけて来る彼に私もだんだんと始めの警戒心も薄れて、事あるごとに会話するようになった。
今では心を許せるというか、一緒にいて落ち着く人になっている。


「で、さっきは如何したの?顔色悪いから何度も声を掛けたんだけど気づかないし」
「何でもないわ。ちょっと考え事をしていて気付かなかっただけ」
「そう。そうだ、それより去年までのスリザリンのシーカーは卒業だろう?新しいシーカーはもう決まってるの?」

大丈夫だから放っておいてくれ。セドリックはそんな雰囲気をしっかりと感じ取って話題を変えてくれた。セドリックのこういう所が紳士的で良い。

「正式にはまだ決まってないけど、一人推薦しようと思っている子がいるの。立候補者が複数になったとしても全体的に見て彼女になると思うわ」
「そうなの?レミはよく女の子のメンバーが欲しいって言っていたから良かったね」
「ほんと!うちのチームってむさ苦しいじゃない?」
「え、いや…」
「もう、正直に言って良いのよ。せめてセドリックみたいな人が居れば良かったんだけど」
「そうかい?」
「そうよ!今からでもスリザリンに入らない?」
「いやあ…それは遠慮しておくよ」
「そうよねぇ……」

セドリックはスリザリンって感じじゃないからね。
言ってはみたけど、スリザリン生なセドリックなんて想像出来ないし嫌だなあ。

「ハッフルパフはキャプテンが今年で最後でしょ?気合入るわね」
「ああ!もちろん。特にスリザリンには今年こそ負けられないね」
「スリザリンだって負けられ…え?」

ふと窓の外を見た時に何かが見えた気がした。

「?、どうしたの?」
「ちょっと今外に車が見えた気がして…」
「車ってマグルの移動手段の?珍しいけどこの汽車はマグルには見えないから問題ないんじゃない?」
「だけど空に浮かんで見えたのよ…」
「ははっ、車は空を飛ばないんだよ。きっと見間違いだよ。」
「そうなのよね…。でも確かに見えた気がして」

もう一度探してみたけど見つからない。
見間違い…?

「やっぱり調子悪いんじゃない?」
「そうなのかな…?」

やっぱりセドリックの言う通り体調か良くないのだろうか?
確かにあんな記憶が蘇ったのはそのせいかもしれない…

「まあ気のせいだから気にする事ないわ。もう着いたし」
「そうだね。じゃ、行こうか。」









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