ハリポタ(長編) | ナノ
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レミ・ブラック
成績優秀、眉目秀麗、
スリザリンで唯一女生徒のクディッチチームのメンバー。
そして魔法界きっての純血旧家のお嬢様。
特にスリザリン嫌いの激しい生徒は純血主義とその傲慢さを見て"スリザリンの女王様"と呼ばれている。
そして実際にスリザリン内での扱いもまるで女王様だとか。

スリザリンの女王様なんてまるで私とは正反対の立場の彼女がどうしてこんな所に?
「な、んですか・・・」
やっぱり私に追い討ちを掛けに来たのだろうか・・・

「あなた、ハーマイオニー・グレンジャーよね?」
「そうですけど・・・」

答えると彼女は私の顔を見て思いつめたような顔をすると私に近づいて「御免なさいね」と言った。
「え・・・?」
私が理解出来てないことも知らずに彼女は続ける。
「ドラコはね、私の親戚なの。もうあんな事言わないように叱っておいたから」
ああ、もう。嫌だわ。また分からないことが増えていく。
彼女が何を言っているのか分からない。
だって彼女はホグワーツで一番有名な純血主義のお嬢様で、マグル嫌いで、傲慢な女王様で、そんな彼女がどうして私に謝っているの・・・?

「私、フリットウィック先生にあなたのレポートを読ませて頂いたことがあるの。とても素晴らしかったわ。」

「確かにあなたはマグル生まれだけど、それだけであなたの価値が下がることは無いし、とても優秀よ。それこそ残念だけどドラコより」

彼女、本当にブラックかしら?
不思議だけど、ブラックだわ。こんなに顔の整った人、他にいない。
でも目の前にいる彼女は確かにお嬢様って感じがするけど、全然傲慢でも女王様って感じでもない。
第一、そんな人なら私を此処まで探してマルフォイの代わりに謝ったりしない。

「ドラコのことだから、また馬鹿なことを言うかもしれないわ。そうしたら私に言って頂戴」
私が少し気を許し始めていることに気が付いたのか、意地でもあなたの目の前に連れて来て土下座させるから、と少し笑いながら言う。
土下座って確か日本の謝り方よね?どうして土下座なのかしら。

「じゃあ、また。良かったら今度お話したいわ」
不思議に思っている私を置いて去って行く彼女に気づいて慌てる。

「あのっ!」
「なに?」
思い切り叫んで彼女を呼び止める。
「本当にそう思いますか?」
「私がマグル生まれでも、魔法使いの家の人に負けませんか?」


「あなたがマグル生まれでも魔法族でもあなたが人一倍努力していることも、優秀なことも変わり無い。マグル生まれだからってそのことが変わるなんてこと、ありえないでしょ?」

「じゃあ、機会があったらお茶、しましょうね?」


そう言って彼女はトイレから出て行った。
確かにまだ私には分からないことが多いようね。
彼女は噂で知った彼女とはまるで別人だったもの。

self-righteousness
(独りよがり)

________

あとがき

ハーマイオニー情緒不安定の巻

今回はあんまりこのお題に沿えていませんね。
ハーマイオニー視点です。
全部キャラ視点ってのは意外と難しいです。
ハーマイオニーって結構悩み多き少女だと思っています。
人って何か分からないことがあると不安になることがあるけど彼女は人の軽く倍はその不安感が強いと思います。





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