DC のコピー | ナノ
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「おい茉莉花!来てくれ!」
「えー?コンビニにプリン買いに行くんだけど」
「そんなん後で買ってやるから!」


大声で茉莉花を読んで教室に入って来た工藤新一は帰り支度をしていた彼女の手を引いて教室を出た。彼にはやたらテンションの低い茉莉花の抗議など聞く様子すらない。

わざわざ昇降口から逆方向のコイツの教室まで来たんだ。茉莉花を連れて行かなかったらこのちょっとした面倒が無駄になる。それは別に大したことでは無いのだが、少し気分が悪い。
そして何よりたった115円のコンビニプリンに負けるのは釈にさわる。


そんな新一の思考回路は傲慢とも言えるようなものであるが、これは彼と彼女と彼女の双子の姉の幼なじみ三人がまだ産まれたばかりの赤ん坊の時から今までの16年の間に緩やかに作り出された茉莉花だけに対するもので、誰かが取り立てて指摘することもなかった。
なので観察と分析に新一本人も

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