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「ローン」

「んー」

「……今日ね、マルフォイから変な髪飾り貰った。」

「………」

二人っきりの談話室。

絶賛片想い中のロンとたまたま二人になって嬉しいあたしは少し緊張しながらも彼に必死で話し掛けるんだけど、全然話しに乗ってくれない。
仕方なくすぐ近くにいるのに背を向けて座っているロンに呼びかけても生返事しかしないから少しムカついてマルフォイの話しをしても全然驚きもしないし、怒ってもくれない。寧ろ無反応だ。

まあ、彼女でも無い女が誰からプレゼント貰おうと関係無いんだろうけど。

でもさ、やっぱりちょっと寂しいよ。

思わずロンの後ろにまわってぎゅーっとしがみつくみたいに抱き着く。


「……そーゆこと、マルフォイにもするわけ?」

「え?」

いきなりあたしを振り払って立ち上がったロンのその言葉の意味が分からないで茫然としてるとしているとロンの顔が不機嫌になって行く。ヤバい。どうしよ…

「君さ、少しは分かれよ。せっかく君と二人なのに急に男からプレゼント貰ったとか言い出して、しかもマルフォイ!」

「だって、ロン何も話してくれないし…」

「だって何話せば良いかわかんないんだよ!いつもハリーかハーマイオニーが居たから君と二人っきりなんて初めてだし、ああもう緊張しすぎて何言ってんのか全然分かんないよ…!」




急に爆発したロンは座り込んで顔を隠したけど耳が若干赤いような…
え、つまりそれって

「ロンってさ結構私のこと好き?」

「な、ななな」

「だって赤くなってるし、"せっかく君と二人なのに"って言ったし。」

もう一度今度はわりとしっかり抱き着いてみると

「ほらまた赤くなった。」



「……マルフォイにこんなことするわけ無いじゃん。」


「あたしの頭の中、ロンしか居ないのに」



「それ本当?」

「本当だよ。」


恥ずかしくてロンの肩に肩を埋める。

するとロンがこっちに振り返って言う。


「で、でも一つ君が言ったことは間違ってる。」





「僕は君のこと"結構"じゃなくて"すごく"好きだ」



真っ赤な君が私に言う

修正:25/8/2011


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