希薄な関係
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「……なぜ貴様がここにいるのだ」
「ただの偶然でしょう」
司馬懿は図書館で偶然にも諸葛亮と居合わせてしまった。あからさまに嫌な顔をすれば、相手は何事もなかったように、席を立ち、そのまま図書館を出ていった。その素っ気なさに、不覚にも、胸がいたんだ。なんだというのだ、一体。
それまで諸葛亮の座っていた席に、司馬懿は腰を下ろした。わずかに、人の体温が残っていた。それだけで意識してしまう。鞄からテキストやペンを取りだし、机に並べる。しかし、しばらく表紙が開かれることはなかった。
もうすぐ、定期試験である。試験の度に、次こそはやつを越える、と意気込む。悔しいが、いまだ及ばない。好敵手、である。
よし、と司馬懿は緊張を解くように呼吸をした。静かなクラシックを、ようやく聴くことができた。
失点は、抑えなければならない。点差を開いてはいけない。意識して、意識されたい。この関係が、少しでも、変わってくれよ。




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だって、孔明様は殿第一だから。そんな諸司馬もいいよな。

公式、諸葛亮意識しまくり司馬懿が、大好きだ。





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