蝋燭の灯り
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真っ暗、真っ暗、光という光が遮られている。もう夜なのか、空気も冷たい。怖い怖い。肩を震わせて、膝を抱いた。狭くて暗い場所に、たった一人。今まで、こんな場所は、知らなかった。今まで、今まで、私は何をしていたのか、どうしてここにいるのか、いつからここにいるのだろうか。わからない、あぁ、わからない。とりあえず、ここを逃げ出さなければならない。このままでは危険だ。そんな気がする。しかし、下手に動くのも危険だ。失敗するのも、なお怖い。どうしよう、どうしたらいい。恐怖だけが募っていく。 誰か、いるのか。 ぽっと灯りが点いた。燭台の灯りがひとつ、片隅に見えた。それを持つ人の姿は確認出来なかった。か細い声は、男にも女にも思えたそれでも、一気に希望が見えたのだ。 「こ、ここに、います」 震える声で、アピールした。助かりたい、ここから出たい、の一心のみ。灯りが動いていく。ついてこい、と聞こえた気がした。おそるおそる立ち上がって、灯りを辿るように、ゆっくりと歩いた。 「あなたは、だぁれ?」 気がつくと、そこには街があった。夕方、ほの暗いなか、ガス灯が道を照らしていた。車が目の前を過ぎていく。見覚えのある景観、私の街だった。どうやってここに出られたのか定かではない。ただ灯りを頼りに進んだだけなのだ。とにもかくにも、助かったことに間違いない。お礼を言おうと、回りを見渡した。それらしい燭台の人は見当たらなかった。 そういえば、足音も自分のぶんしか、聞き取れなかったな。
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ホラーっぽいものを書きたかった。わからなすぎてまとめられなかった。
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