類は友を呼ぶ
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「……っ」
「へっ、どうだい、伊達」
「It looks cool! 乗りてぇ、ダメか」
学校からそう離れていない店の駐車場、バイクに夢中になる二人がいた。バイクは元親のもので、それを政宗がじーっと眺めていた。最近の彼にしては珍しく、はしゃぎまわっていた。乗車を許可されたらしい。ヘルメットの用意も待てず、早々とバイクを跨いだ。今にも走り出しそうな政宗が様になっていることはわかった。しかし、それだけである。
「某にはまるで理解しがたきもの」
「案ずるな、我も同じことよ」
「真田の旦那は健全でいいよ、俺様安心」
遠目に幸村、元就、佐助がバイクについて熱く語る二人を眺めていた。ちなみに幸村と元就のパ〇コは佐助の奢りだ。今年は暑い、とにかく暑い。秋に入ろうとしている九月、やはりまだ暑い。ガリ〇リくんは生産が間に合わずに入荷されていなかった。さすが人気アイスだ。
「某はバイクよりパ〇コのほうが好きでござる」
「うむ、これはうまい」
「幸せになれましょう」
パ〇コ一つで幸せ。高校生など、こんな感じである。健全な生活をしている、はずだ。
「政宗殿と元親殿は放っておきましょう」
「あ、31でも行かない?」
「シーズンフレーバーももうすぐ変わってしまうぞ」
「そういえば、今シーズンのものはまだでござった」
「よし、決定」
男三人でアイスクリーム店、とくに気にしない。
こんな彼らは、友人同士である。




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