照れ隠しなんかじゃありませんからねっ!?(耳まで真っ赤) 道場に石田三成が現れた。さぁ、どうする、オレ! 「Ya! Partyと決め込もうか!」 「そんなことはどうでもいいッ!」 伊達政宗、牽制攻撃失敗。 場所は移って、片倉先生の菜園。迷惑そうな顔をしながら、小十郎は二人を追い出そうとはしなかった。 「政宗様と石田が一緒とは、明日は嵐でしょうか」 早めに、対策(野菜の)をしなくては。本気で言い出す小十郎を、政宗は否定しなかった。三成は菜園の野菜をじっと眺めていた。政宗に、三成の思考はよくわからない。わかりたいわけでもないが。 「で、話は何だ、俺だって暇じゃないんでね」 「先程まで道場で訳の解らない竹刀を振っていたではないか」 言い返せない。政宗はサークルに参加しているわけではなく、道場へは気晴らしに出向いてみただけである。つまり、時間には余裕があった。 どちらのとも言い難い咳払いがひとつ。 「伊達、貴様、料理ができるのだろう」 「あ、まぁ、な」 「……それを、私に教えろ」 「あぁ、……Really?」 マジですか。え、なんで。いかにも理由の解らない顔をする政宗に、三成は顔を逸らしながら、らしくもなく、ごにょごにょと言う。 「手料理をだな、食いたい、とだな、あれが……」 もう、政宗はわかってしまった。わかってしまって、うんともすんとも言えない。 いつの間に、そんな関係になっていたのだ、こいつらは。 「まぁ、仕方がないからな、わがままに応えてやろうとしているのだ!」 わがままのために、わざわざ政宗に教示を頼みに来た。真っ赤な顔は、隠そうにも隠しきれていない。これはもう、 何か、吐き出しそうだった。え、新しい俺のライバル、こんななの? ------------- どうか君が僕をすきになりますように。 家康と三成、知らないところで進展。← ← |