お市と愉快な仲間たち 鶴姫とお市 「お市ちゃん、と呼んでもいいですか? 私のことは、お姉ちゃん、と呼んでもいいんですよ」 「お姉さま……」 「…………?」 「お姉さま、濃姫様……」 「濃姫様も、いないの……っ」 「し、しまった、です! 触れてはいけないところに触れちゃったみたいです!?」 天海さまの難 「あぁ、あの殺戮の日々が懐かしい……」 「蘭丸は、帰蝶はどうしてます……」 「光秀殿はね、にいさまと、仲良くしているよ。ふふ、ほら、今も聞こえているわ、闇の中、刃の交わる音が……」 「…………」 あれ、それは夢見てるだけですよね? そうだと言ってください、お市殿 ← |