4.計画実行前の明智軍
光秀「――というわけで、信長を討つことに決めた」
重臣一同「……」
光「これは、お前たちにだけ、言っておく」
利三「……正気ですか、我が殿」
光「正気だぞ、利三。俺はいつだって、真面目だ」
利「知っています。だからこそ、聞いています。正気じゃありませんよね?」
光「……利三、反対か」
利「当たり前です。よくお考えください。それでは、我が殿は逆賊の汚名を着せられます」
光「それは覚悟の上だ」
利「我が殿だけではありません。我らの家族もまた、同様に虐げられるでしょう」
光「……わかっているさ」
利「皆がピーとかピーとかバキューンされてもいいと言うのですか」
光「真顔でそんなことを言うな! まぁ、覚悟の上だ。みなにも、わかってもらいたい」
利「……光秀兄さま」
光「ついてきてくれるのだな、弟よ」
利「ちょいとそこまでの感覚でなら、ついていきます」
光「だから、真顔で言うなって。冗談かどうか、わからないから」
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常時無表情な、いろんな意味で有能な人物。
兄さま呼びは、蒼月の趣味です。
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