一次創作
傍観と洒落込む
(2010/10/29)
幸せそうに笑う姿を見たら、自然と身を引いてしまった。彼女の幸せを壊してしまうのが、怖かった。そのくらい、純粋で、切ない恋だった。
「おはよう、今日は静かだね。何かあったの?」
「いいや、別に、何もないさ」
何もない、何もなかったから。
僕は二人を遠くからそっと見る。傍観者を気取ってみるのだ。
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濁声
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