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眠らずに夢を見ることは難しい

(2010/09/01)



秀吉がいてねねがいて半兵衛がいて、そして俺がいる。騒いで、純粋に騒いだ。恋をして、喧嘩をして、笑って、泣いたんだ。特別なことなんて、何一つなかった。それでも、幸せだった。楽しい日々はもう過ぎてしまった。けれど、俺は、またあんな日常が戻ってくると信じてる。
「だから、まだ、元気でいたいなぁ」

「当たり前だ、君はまだ、生きているのだから」

俺は生きている。手も足も口も、自由に動かせる。起き上がって空を見る。青い青い、どこまでも青い。生きている、なら、何でもできる。
なぁ、みんな、遊ぼうぜ。秀吉もねねも半兵衛もいない、そして俺がいる。振り向いたけれど、そこには誰もいなかった。





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