無双
やさしい拷問は永久に続く

(2010/06/23)

(諸司馬?)




私の肩に頭を乗せた彼は、すやすやと寝息をたてていた。動くに動けない状態、だ。ここで私が動いてしまえば、彼の睡眠の妨げになってしまうかもしれない。それは申し訳ない。彼は敏感なのだ。やましい意味ではない。常に緊張状態、という意味だ。些細なことでも、反応するのだろう。連日の仕事で、彼は疲れているのだ。ゆっくりと休ませてあげたい。
それに、肩にかかる重さと、彼の匂いが、心地好かった。私に気を許してくれている今この時間が、非常に貴重なものに思えた。
そのままの状態で、私は静かに読書を始めた。


――まぁ、限界だってありますよ、えぇ


肩が痛い。そろそろ、横になりませんか?





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Aコース




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