無双
束の間の愛の語らいなど、

(2010/06/18)

(立花)





「出会ったときを思い出すな」


なんだ、急に。唐突にそんなことを言い出す夫に、彼女は顔をしかめた。


「ほら、あのときだ」
「言うな。思い出したくない」


苦い顔をする彼女をよそに、夫は遠慮なしに語り出す。
やめろ、宗茂!
何を嫌がるんだ、お前は
日輪の赤い色が、二人の甲冑に映っていた。
一番星が光った、そんな夕空――





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偽花

せんむそ3 未プレイなり




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