無双
可哀想な皇子

(2010/06/11)

(現代.文化祭ねた)




「おい、誰か」


甄を連れてこい、今すぐにだ
いかにも不機嫌という顔で、曹丕が言った。怖い。きれいな顔も台無しだよ。せっかくの文化祭なのに、もったいない。
たまたま近くにいたらしい司馬懿が、曹丕の前に出た。


「曹丕様?」
「つまらぬ」
「はぁ……」
「甄は?」
「甄姫様はご自身の学校の文化祭です」
「三成」
「現在、クラスのシフトが入っているかと」


他に、宛はない。一年に弟がいるけれども、彼と一緒にいる姿は、誰にもさらしたくない。


「……じゃあ、仲達」
「申し訳ございませんが、今から校内の見回りをしなくてはなりませんので」


あーあ、どうしよう。






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title by 偽花

私はいますよ、たぶん。

ぴーちゃんは三年生で生徒会長、三成はクラスメート、仲達は先生、甄姉は他校の華。




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