蜀の和気藹々
劉玄徳の呟き
(2010/06/06)
「……あぁ、」
「どうなされたか、兄者」
義弟関羽が傍らにいるなか、君主劉備の目線は向こうの趙雲と雲緑に向いていた。
普段はポーカーフェイスの劉備も、蜀の仲間といるときは、崩れたりする。
趙雲と雲緑の仲睦まじげな様子を見て、彼は呟いた。
「あれを見て、子龍の猛将ぶりを思い浮かべると、なにやら不思議な気分だな」
関羽も同意した。趙雲が過去に言った、この台詞を思い出した。
――あなたの首を切るのは、目を瞑るよりやさしい
寒気がした。
趙雲は、たしかに、蜀の誇る将である。可愛いらしい印象に騙されてはいけない。顔と性格だけだ。身長は、かなり高い。
「子龍には、かなり助けられているからな」
もちろんお前にもだ、と劉備は関羽を見る。趙雲と関羽だけではない。張飛や孔明、馬超や馬岱――蜀の皆に、彼は深く感謝していた。
「なにを今さら、ですわ」
劉備の背後に侍女を従えた女性が一人。
その通りだ、と関羽も同意した。
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脳内の設定を整理中。
「蜀の和気藹々」はまだまだ考え中。だから、メインに移動しません。
ちなみに、彼女は劉備の側室です。名前、いろいろ考えていたら、無双シリーズに出てきたあの子の武器とかぶっちゃった^^
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