一次創作
明日また冥界にてお会いしましょう

(2010/03/11)

(時代)




決戦の日を明日に控えた今日、早朝、眠りを妨げるように、小姓の幼い声が響いた。何があったのか、わからない、けれども、嫌な光景が脳裏を過る。
「……北の方様、自害、遊ばれました」
俯く小姓は、無表情のままだった。私は、そうか、と一言だけ返した。
「……女とは、子を生むための人間であると、北の方様も申しておりました」
どうかおきになさらずに――
声に出さずに、小姓が語っていた。
間違いはない。間違っていない。それでも、彼女は私の妻なのだ。
明日は決戦。私はあの地を、死地に選んだ。きっと、すぐに、彼女と会えるだろう。武士として散り、人間として消えてみよう。





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続かない
虫喰い
死なずに、どんなことをしてでも、生きろ。恥ずべきことではない。恥とは、途中で諦めるということである。
と、二次元の誰かが言っていた(気がする^^)



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