その他
銀時と妙

(2013/01/29)



よくもまぁ、飽きもせずに。
冷ややかな顔で、妙は傷だらけの銀時に包帯を巻いた。空気が重いのは至極当然で、妙は無言で、銀時と視線を合わせたりもしなかった。
「怒ってんの?」
「いいえ、別に。ただ呆れてはいますけれど」
「……あ、そう」
巻き終わった包帯の端をきつく結んで、わざとらしく背中を叩いた。大袈裟に叫んで文句を言う銀時のことは無視する。自分で蒔いた種ではないか。
毎度毎度、よくやるな、と妙は冷めきれない目で銀時を見ていた。止めたことだってある、何度も止めに入った。でもこの人は聞かないのだ。
今回も、次も、その次も、ずっと、銀時を止めることはできない──




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