一次創作
I wish I could be with you now.

(2010/04/24)

(現代)





辛くて、かなしくて、感情が悲鳴をあげている。助けて、と叫んでいる。所詮、これは被害妄想に過ぎない。それでも、今は、独りであることが、この上なく寂しいのだ。
ポケットから携帯電話を取り出して、電話帳の画面を出した。一番最初に出てくる、彼の名前。電話番号欄を選択、決定ボタンを押そうとして――思い止まった。
私から電話をかけて、彼の邪魔をしてしまうのは嫌だ。迷惑をかけることはしたくない。
結局、電源ボタンを押して、携帯電話を閉じてしまった。そのまま、ベッドに放り投げた。


「……早く、週末にならないかな」


今日が土曜日だったなら、そうしたら、彼と会えたのにな――





I wish I could be with you now.





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「今、あなたといられたならいいのに」




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