一次創作
クラッシュクッキー

(2012/02/22)

睦月と景人




「北山君て、菓子作りうまいんやなぁ。主夫なれるんちゃう?」
ならねーよ、なるつもりはねーよ。睦月はヒトのクッキーを勝手に食っているイケメンに、イライラしていた。誰が食っていいと言った、このやろー。そうは思っても声には出さず、ひたすらパソコンのキーを打ち続けた。
ここに昭子はいない。彼女のもとへ行かれても困るが、このまま一緒にいるのも嫌だった。
「もうすぐホワイトデーやし、俺も、お菓子作りたなってな。北山君、教えてくれへん?」
「……レシピ検索して自分でやれ」
「つれへんこと言わんといてーな」
「……あー、だー」
うるせぇ、と言えない。






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ぼつ




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