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シークレットロマンス

(2012/02/22)

仏と露




それ、付け耳なんだよね。
ひょっこり現れたロシアが、フランスの背にのし掛かって言った。重い。さすがの大国、重い。
「ロシア、それは言ったらいけないんだよ、わかるか?」
「んー?」
わからないなぁ、と惚けるロシアを、フランスは軽く小突いた。やりすぎは、よくない、互いに。互いに、兵力は万全だ。ただし、いつも通りコートにマフラーのロシアと、全裸に薔薇と猫耳のフランスでは、勝負は見えていた。視覚というものを除けばの話だり
それはともかく、 そういう、いかにもオカシイ姿のフランスに、ロシアは少なからず興味があった。断じて性的な意味ではなく、暇だったから遊び相手がほしかっただけだ。
「それで、どうしてそんな格好をしているの? 今日、何かイベントがあるわけでもないし、気になっちゃうなぁ」
「……他言無用だぞ?」
フランスが言うには、こういうことだった。善良な市民に絵画モデルを頼まれた。なんだ、そのくらい、と思って脱いだはいいが、何やらえらく視線が気になる。今日は二日目で、少しだけためらいがある。それで、単に脱いでいるより、こっちのほうが落ち着くのだ、と。
「今、ここで脱いでた意味は?」
「ロシア、俺の美に惚れてもいいんだぞ?」
「んー?」
何だ、やっぱりただの変態なんだね、フランス君。聞き捨てならない台詞にフランスはカチンときたが、すぐに潮らしくなった。その変化がまた、ロシアの興味を誘った。
「ちょっと、嫉妬してくれないかな、って」
「……コル、コル♪」
「え、ちょっと、ちょっと待って、ロシア、あーっ!」





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ここから英仏に持っていく予定だった、ぼつ




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