無双
ずっとという綺麗事には敵わない

(2012/01/27)



今日は清々しい快晴だった。父は朝からどこかへ行ってしまって、その行き先を探そうなどとは、星彩も母も、露も思わない。
「星彩、おはよう」
見慣れない戟を片手に、関平が歩いてきた。出仕もない幼馴染みは、今日も鍛練を欠かさないようだ。それはいいことだ。己を磨けば、そのぶんできることがある。
「おはよう」
「そうだ、星彩、張飛殿はいらっしゃるか?」
「父上なら、もう出掛けてしまったけれど」
曰く、関羽が父を呼んでいるらしい。約束でもあったのか、それとも急用なのか、そこまで聞く気はなかった。どちらにせよ、星彩自身にはあまり関係のないことだ。
そろそろ、動き始めようか。星彩は馬小屋で愛馬に鞍を着けた。
「駆けるのか。なら、俺も行こう」
どうして関平まで、と星彩が言うより早く、彼は走って愛馬を迎えにいく。この間に、先に行ってしまえばいいのだ。さっさと跨がり、一歩前に出る。振り向くと、まだ関平の姿はない。
何をしたいのだろうか、私は。
結局、下馬して、しばらく愛馬を撫でていた。





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告別

続きを打つ気が失せた。




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