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恋心は鮫に食われる
(2012/01/24)
英ワイ
「サーフィン、しないのか」
「私は芸術家なんだから。画材が濡れちゃうじゃないか」
「カナヅチなのか?」
「失礼だな。私だって泳げるように教育されてるんだよ、ここはオーストラリアの中なんだから」
サーフボードを持って、水着に着替えていたイギリスは、普通に期待していたのだ。泳ぐ気などさらさらないと、ワイはスケッチブックに筆を走らせていた。彼女の拙い絵が、イギリスは嫌いではなかった。
――一緒にサーフィンしたかったんだけど。
諦めきれずにしばらく黙っていると、集中力が切れるらしく、ワイがイギリスを睨み付けた。
「さっさとやってきたらいいんだ。それとも、形だけでできないの?」
「あれ、イギリス、何やってんだ?」
「あなたの家の沿岸で、鮫に襲われたみたいですよ」
「そりゃ大変だ」
「イギリス兄さんも、いい薬なのでは?」
「薬?」
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幼女、に分類されるの?
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