一次創作
ひめさま、

(2011/10/10)



璋姫の着替えの準備をする。今日は暖かな秋晴れで、姫も機嫌が良いようだった。
「今日は、出掛けてみようか」
ずいぶんと唐突なことを言うものだ。絢は含み笑いをして、どちらへ、と尋ねた。
「舞を見に、な」
「それならば、城にお呼びいたしましょう」
「いや、外へ出たいのよ。せっかくの上質の衣、見せびらかしてやろう」
色鮮やかな韓紅の打ち掛けは、凛々しい姫によく似合っていた。姫自身、それを理解しているようだ。げに、魅力的な姫だ。彼女を妻にするのは、どんな殿方だろうか。
絢は他の侍女たちと、姫の要望通りに用意を進めた。





---------------

ぼつ




|

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -