無双
年上の人

(2011/05/03)

馬趙ぽい、馬+趙




「いざ、勝負!」
「! 趙雲殿!?」
調練を終えて帰るところだった馬超の背後から、勢いをつけて飛び上がった趙雲と、その槍が迫った。間一髪で避けるものの、馬超は寿命が縮んだような気がした。趙雲の竜胆が降り下ろされたそこには、立派な窪みが出来上がっていた。砂ぼこりに、辺りに飛び散った岩の欠片。
(本気で仕掛けてきたのか)
仕事を終えた馬超を狙って、気配まで消して、必殺の一撃。馬超は視線を動かした。当の趙雲は、竜胆を構え直し、不適に笑っているではないか。胆が冷えるようだ。
「背後からとは、卑怯ではないか」
「すみません、武器も持っていたようで、準備万端だとお見受けしたものですから」
ぬけぬけと、趙雲は言ってのけた。仕方ない、と馬超も槍を構えた。
「終わったら、屋敷まで来ていただこうか」
「えぇ、構いませんよ」
馬超だって、こうなれば本気を出す。それでも、趙雲は余裕たっぷりで、どうも楽しげでいた。





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年上の余裕というか、無邪気さというか、とりあえず趙雲殿はかっけーと思うよ!




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