無双
ふたりやすみ

(2011/03/26)

晋エンディング後
司馬昭と劉禅





あの背中を見つけて、司馬昭は後ろから肩を叩いた。さらに腕を回せば、彼、劉禅はいつもの笑みで見上げてきた。
「よぉ、劉公嗣、暇はあるか」
「またあなたかと思えば、ずいぶんなことを聞く。今の私に、やることなどありはしないのだ」
「悪い悪い」
わかっていて言ったのだ。司馬昭は片手で杯を持つ真似をした。それを見て、劉禅は楽しそうに目を細めた。
「今日は、良き日だな」
外を見れば、日差しは暖かく、咲き誇る花がひらひらと風に乗って舞っている。趣深いことだ。青空の下で酒を酌み交わすのも、また一興か。
「元姫も呼ぶかな」
「怒られるのではないか」
「心配要らないさ、花が多ければ、酒もまたうまくなる」
遠くを見て表情を和らげる司馬昭に、劉禅はにわかに憂いを覚えた。





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司馬昭に比べて、劉禅様はまったくもって理解が難しい。



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