その他
シナモンロールの審判

(2011/02/09)

逆転検事 御剣と美雲




突然執務室に現れたかと思えば、突然腕を引っ張られていた。怪盗ヤタガラスは実に豪快だな。
ミクモくんに連れられて訪れた喫茶店は、シックな色使いでまとめられた静かな店だった。第一印象で彼女には似合わないかもしれないと思ったのだが、声には出さない。
「ここのスイーツがとても美味しいんです!」
テーブルに着くなり、ミクモくんはさっさと注文を済ませてしまった。これはまさかとは思うが、支払いは私なのだろうか。
「さぁ、ミツルギさんもどうぞ」
「ム」
さらに、勝手に注文されていたらしい。ミクモくんのフォンダンショコラにフロートのドリンクとは別に、ティーカップに注がれた紅茶とシナモンロール。悪くなさそうだ。しっとりとした生地にフォークを寄せる。素直においしかった。
甘いもので頬をほころばせるミクモくんも、やはり女子高生と言うべきか。
「おいしいです、このとろーり感がたまりませんっ」
「たしかに、わざわざ足を伸ばした甲斐もある味だ」
「ですよね! ミツルギさんを連れてきて正解でしたね」
「……あぁ、ありがとう、ミクモくん」

あとからイトノコギリ刑事から聞いた話によれば、これはミクモくんからのちょっとしたプレゼントだったらしい。




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水葬

甘党なパートナー同士で
御剣かわいいなぁ、ほんと




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