無双
こねた

(2011/01/12)

馬趙

一心不乱に槍を振るっているようで、実は別のことを考えていた。今日は集中しない日だ。
「ふざけているのか、趙雲殿」
「……すみません」
相手の馬超としては面白くなかった。まともにぶつかってこない趙雲に不満があった。
「槍を握った馬超殿にみとれて、つい集中が切れてしまいました」
「……嘘は、正義じゃない」
そう言いつつも、顔を赤らめる馬超のことが、趙雲は好きだった。可愛らしい。本人に言えば怒られるので言わない。



両兵衛

「やーい、官兵衛殿、官兵衛殿はどこだーい」
「ここにいる。そして卿の足は飾りか。人を呼ぶ前に自ら歩け」
それは毎回のやり取りだ。律義に付き合う官兵衛が、半兵衛はおもしろい。
「別にいいじゃない、いい運動になるはずだよ」
「今ここで昼寝しながら話す軍師に言われたい台詞ではないな」
「寝る子は育つんだよ。官兵衛殿だって、知ってるだろ」
「信じられんな」
「ちょっと、今、俺を見たでしょ!」
「…………」
「否定くらいしてよぅ!」
形勢逆転?
屋敷では昼間っから二人の軍師の喧嘩声が響いていた。



諸司馬

「…………」
「…………」
「……何か、話せ」
「司馬懿殿こそ、何か、話さないのですか」
「貴様に話すことはない」
「私もです。すみませんが、これで失礼します。……司馬懿殿?」
「……話さなくて結構だ」
「……そうですか。それでは、もうしばらくここにいましょう」
袖をつかむ手は、まだ離れてはくれない。




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戦国のほうが、なぜか全然書けない……
3zプレイし始めるまで待っていておくれ




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