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世界のどこかのお正月 Je taime!

(2011/01/01)

a.p.h. 仏英(+日)



一月一日、日本がお節なるものを作ってくれた。これはこれでうまい。普段は食べない味だった。せっかくもらったので、フランスのところに持っていった。
「よぉ、イギリス。どうした、お兄さんが寂しくなった?」
「んなわけねーだろ、馬鹿。これだ、これ」
イギリスはフランスに重箱を押し付けた。ふたを開けて、中身が料理だと気づいたフランスは、ありがとう、と受け取った。なんか照れるから素直に感謝するなよ。と、ドアが閉まる。
「って、おい! 違うだろう!」
開けろ、馬鹿! イギリスはドアを容赦無く叩いた。ひどい音がした。ドアはすぐに開けられた。
「冗談に決まってるじゃん。いやぁ、イギリスを弄るのはすごく楽しいなぁ」
フランスは愉快だと笑った。イギリスはいらっとしたが、今八つ当たりすると、せっかく日本がくれたお節が駄目になりそうで、なんとか堪えた。
「うまいなぁ、イギリスのスコーンとは大違いだ」
「うるせぇ、黙って食えないのか、お前は」
「あれー、イギリス、それって嫉妬? はっはっ、美しくないな」
「ば、ばかやろう!」
ふと、フランスがイギリスを見た。瞬間、ちょっと驚いた。あ、本当だったのか、これ。真っ赤な顔で睨んでくるイギリスがいた。ちょっと、弄るのではなく、いじめたくなった。

「それで、イギリスさん」
「なんだよ、日本」
目が真剣だぞ。なんだか今、ドイツのやろう前にしてるときより怖いんだけど、なんで?
「フランスさんとはどうでしたか」
「どうって……」
「じゅてーむ、とか、あいらぶゆー、とか」
「な、なんの話だよ!?」
「新刊のネタに使えるかと思ったのですが……」
「新刊!?」

しまらない。




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あけましておめでとうございます!
仏も、小野坂さんも大好きだ!
Je taime! I love you!



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