無双
流されては駄目

(2010/12/27)

慶幸



このまま流されてしまえば、この人に犯されてしまうのでしょうね。腰を撫でる手や耳を噛む唇を感じながら、幸村は抵抗せずにこの恋人のことを考えていた。あぐらをかいた慶次の足の上に座らされて、幸村はじっとして動かなかった。
「幸村、嫌なら嫌だと言えばどうだ」
「……私、嫌がっているようでしたか」
「いや、見えないな」
なら、なぜ、そんなことを言うのですか。少しだけ悲しそうな顔をしてみせると、慶次は少し慌てたように幸村を抱き締めた。
「悪いな」
「慶次殿が謝る必要などありませんよ」

「幸村、」
「はい、慶次殿」




------------

リアルに流されての行為は、危険だろうな。




|

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -