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とんでけー☆

(2010/12/11)

みぎむけひだり! ぼつ




御膳が素晴らしい!
「おねぎ……」
「まさかと思うけれど、お姫って野菜は嫌いだったりする?」
「いいえ、ですがこのようなおねぎ尽くしは初めて見ました」
健康的でようございます。

真田一行は伊達の屋敷で一晩世話になることになった。呼び止めたのは政宗だ。
御膳は小十郎が畑の野菜で用意したものだ。ねぎたくさん。味は、おいしい。
「よし、今夜は枕投げだ」
「アンタ、それでも奥州筆頭かよ」
政宗は主に幸村に話しかけたのだが、当の本人は食事に夢中で気づいていない。さりげなく、幸村がおかわりを言う前に小十郎が動いていた。地味に攻略中らしい。
男四人の枕投げ、
「……!」
「お姫、戻ってきて」
第一、萌える以前にむさ苦しいかもしれない。だが安岐の思考回路に、そのような絵図は想像されない。都合の悪いものは基本的に除外である。
「なんなら、姫もやるか」
「え、」
「政宗様、相手は女子でござりますぞ」
政宗の唐突な誘いに、安岐は戸惑っていた。
小十郎が政宗を諌めるように語気を強める。まず最初に枕投げ自体を止めるべきだが、あえて気にしてはいけない。
反応に困っている安岐に、幸村がそっと投げ掛けた。
「安岐がしたいようにすればいい。そうでござろう、政宗殿、片倉殿」
双竜が曖昧に頷く。佐助はやれやれ、と部屋を出ていった。

外で静かに池に映る月を眺めていた。賑やかな声を背中に、佐助はクスリと笑った。
「佐助!」
「どうした、大将」
「安岐が倒れたのだ!」
「はい?」
落ち着きがないのは、蒼紅軍の長所(あるいは短所)だ。

「独眼竜殿に、右目殿に、源二郎様が……」
「容量越えちゃった感じ?」
「……安岐は今、幸せです」
互いに牽制しあって手は出せないが、双竜は幸村を挟むようにくっついていた。
「小十郎、空気を読め」
「さて、やはり小十郎には、何のことやら」




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ぼつだ




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