紫苑の花を餞に

「卯月の半ば、気づけば僕は泣いていた。
驚いて拭っても、なお落ちる雫を
いかに止めるかに必死になっていた僕は、
君だけを、忘れていた。

花びらが散りきった、萼だけの桜が
目にしみた。勝手に落ちるこの涙の理由が
何度考えてもわからないから、僕は。
それを、覚えてもいない君のせいにした。」
by Suisei.
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※下線入りは五条視点になります。

第一章〜追想の愛、忘却の呪い〜


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第二章〜醜い本音、透明な嘘〜


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2021.1.30〜
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