*見てて
※にょた化マキナ
※女言葉って難しいね!
「あっ…」
チョコボの鳴き声に混じり、マキナの可愛らしい悲鳴が上がった。何事か、と振り返ればしゃがみこみ顔を真っ赤にしたマキナの姿。一体どうしたのだろう。何か、胸元が動いている気がするが…
「エース、取って…っ」
取ってとは何か、と答えてはすぐに現れた。クエッと明るい鳴き声と共に現れた黄色いもの。襟の間から小さい生き物が、元気よく飛び出した。チョコボのヒナだ。羨ましいというか、純粋というか…丁度谷間の間から顔を出し、嬉しそうにすりよる度にマキナが甘い声を出す。暖かいから、当分出る気はないのだろう。
「取るって…触っていいのか?」
「触る!?ば、ばかっ!」
「ならばどうすれば?」
「…じ、じゃあ脱ぐから、見てて…」
「マキナを?」
「ち、違う!!見張っててってこと!」
あたふたとパニックを起こす姿もなかなか可愛い。未だ状況を知らぬ雛だけが楽しそうに短く鳴いた。
「ここで脱ぐのはあまりいただけないぞ。」
「…じゃあどうしろと…」
「部屋、くるか?」
「な、な!な、何言ってー!」
「それなら見張りもやりやすい。」
天然は、完全なる無自覚である。
暖を取り終えたヒヨコが、スヤスヤと眠るのが見て取れる。
「もう、自分で取れるんじゃないか?」
「え?うん……」
優しく取り出し、腕に抱く。
「…バカ。」
「え?」
何が、という問いの相づちか、ヒヨコがエースの胸元から飛び出した。
「取らなくて、いい?」
「大丈夫。マキナの方より暴れないさ。」
「…バカ。」
++++
ヒヨコが雄ならエースとリアルファイト開始のお知らせ
12.1.11
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