ゆき祭
※基本黒い
白い雪、はしゃぐ子供、流れる血、冷たい視線。
この組み合わせで何が起こるか、皆さまおわかりでしょう。
「いやわからない。わからないよ全然。」
ダメですね、そんなことでは立派なデュエリストにはなれません。ならば説明しなければ、この雪合戦という名の試練のことを!
ゾクッ☆氷だらけの逝き祭今日は冬の定番である雪が大量に積もった珍しい日。都会育ちの遊戯たちには滅多に拝めない、白銀の世界が広がっている。
エジプトの記憶が新しいアテムにとっては正に未知の世界。子供独特の瞳を輝かし、物珍しそうに雪を観察したり、恐る恐る触れたりしていた。
「タイトルが不吉だから帰っていいか?」
勿論参加者は誰一人として逃がさない、それが主催者の力であります。
覚悟を決めて武器を取るこです。逃げることは決して許さないのが戦いです。
「早くこたつでミカン食べたいんだけど」
白い世界におぞましいまでに存在感を誇示する遊戯の黒さが、足元の雪をも染めていきます。これは恐ろしい。ゾークですら裸足で逃げ出すでしょう。
それはさておき、真面目にルール説明といきましょう。
まずは雪玉を作る。
自分以外の存在に渾身の力でぶつける。
自分以外が動かなくなるまで続ける。
以上で説明終了となります。
「これは雪合戦とは言わねえよ。バトロワだ」
天然でもわかるいい説明でしょう?なので自称盗賊王は余計なこと言わないでくれませんか。
ルールがこれしかないんだから仕方ないでしょうが。
「いやこんな物騒なルール、守っても守らなくても絶望的だよ」
どうあがいても絶望。
「うるせえな!」
「従って俺様に得はあるのか?」
取りあえず祭を始めましょうか。
「聞け。無視すんな」
仕方ないですね。1位の人は、『何でも1つ願いを叶える権利』をあげましょう。これで満足ですか、強欲な盗賊よ。
「そんな魔法カードみたいな呼び方やめろ」
「何でも......か。ベタだけど美味しい話だよね」
さっそく皆さん乗り気になってくれたみたいです。素直な子は大好きです。
とにもかくにも、始めるためにも。参加者の紹介をしましょう。遊戯、城之内、バクラ、闇マリク、それにアテム。獏良とマリクは観客席に、海馬は仕事のためモクバが椅子に縛り付けて動けなくしています。モクバは出きる子。
それぞれに秘められたら欲望を胸に、今謎のゲームの開始の合図が鳴り響く。
次回に続く!!
という冗談はさておき。
早速予想外のハプニングが起きています。まさかの、誰も動けない。誰かが動けばまず殺られる、この美しい風景には似つかわしい空気が流れていいます。ここは住宅外の大通りなので、ぶっちけ通行人の邪魔です。
「こんな所でやるのが間違ってるよ」
「そうだよね。獏良が正しい」
傍観者はお黙りください。この世界で常識唱えたら負けなんです。
「自覚してるじないか。非常識って」
「どこでも常識持たないと、不況の世の中は生きていけないよ」
「おまけにデュエルも強くなくっちゃ」
「だってさ、居候君」
「うっさいわ!」
ここで煽り体勢の低いバクラがキレました。怒りでの渾身の一撃はいとも簡単に城之内に避けられ、周囲から一斉攻撃を受けています。これは苛めではないでしょう、いいえ立派な戦いです。
1名脱落。
「まさに勝負は一瞬......恐ろしいゲームだ」
「主人格様よぉ、他人面しないでほしいぜぇ」
「勝手に参加したのはお前だから。知らない」
「ありえないぃぃぃぃ…...」
闇マリクも勝手にダメージ受けてます。律儀にも戦場に背を向けて話しかけるため、容赦ためらいなく遊戯が雪玉をぶつけています。顔に。
はいはい、2人目脱落。
ここで残ったのは城之内と遊戯、被害を被らないであろうアテム。さてページも少なくなったところですし、どう決着がつくのでしょうか。
「ページの話はしない!」
「隙あり!」
勇気ある城之内が遊戯に向けて雪玉を投げた。しかし目にも留まらぬ速さ且つ素手で叩き落としました。人間ですかこの子。
砕けた雪玉はアテムに直撃し、空気が凍りついた。
「ケホッ、相棒酷いぜっ」
「ご、ごめんね!事故だよ」
雪が目に入って涙目になりつつ雪を払う姿を見て助けようとはしません。それどころか傍観決め込んでキュンときてるようです。非常に薄情です。
通行人に誤解を招きそうでご近所付き合いを危惧した城之内がアテムの元へ駆け出した。遊戯も萌えあがってしまい、完全に二人が戦意喪失とみなします。よって、勝者アテム。
「俺は何もしてないぜ」
立っているだけで攻撃ができる主人公すごいです。嫌な予感はしますが、願いを1つ聞きましょう。
「もっとシル」
はい解散しましょう。
「聞いておいてそれはないぜ!食らえマインドクラッシュ!」
アテムがその技を体得してるわけがうわなにをするやめ
+END
++++
表闇が書きたかったそうです(白目)
10.2.3
修正16.5.24
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