災難は重なるものなのです/ろじさこ
「左近！」
「…うっさい」
「大丈夫か左近！」
「だから黙れ」
「あああっ！俺の大事な左近がまた不運のせいで川に落ちて風邪をひくだなんて…！」
「ツッコミどころ満載なんですけど。ていうか人の話を聞け。そして踊るなキモい」
「寒いのか！？寒いんだな！？よーし！この三郎次さんがいっちょ温めてあげるからな！」
「いらん！なぜ脱ぐ！」
「だって人肌の方が温かいじゃないか！それに気持ちいいじゃないか！俺的に！」
「不埒だこいつ！布団のがよっぽど温かいわ！」
「さあ、遠慮せずに俺の胸に飛び込め左近！」
「違う！絶対違う！だっておまえ脱いでるの下半身じゃねぇかァァ！」
「さあ、さあっ！左近！」
「ぎゃああっ！こっちに来るなァァ！」
「おおっ、叫ぶほど嬉しいのか…！俺も嬉しいぞ！」
「嬉しくないから！これ阿鼻叫喚だから！」
「これを期に俺の子どもを孕んでくれないか…！ハァハァ…！」
「鼻息荒くすんな気持ち悪ィ！」
「ハー…ハー…左近んん…！」
「うわぁっ！寄るな！バカ！キモい！死ね！」
「愛してるぞ、左近んんっ…！」
「嬉しくねーんだよォォ！ぎゃあぁあああっ！」
四郎兵衛「なんか左近ってほんと可哀想だよね」
久作「見るな、電波が移るぞ」
四郎兵衛「えっ、電波って移るんだ」
久作「…こんなのが同室かと思うと死にたくなる」
(電波三郎次再び！)
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