道はもう交わらないけれど
桜の木が色づきはじめた頃
8年前に4年間付き合ってた人を、偶然町で見かけた
別れてから1度も連絡も取らず、今ではどこで何をしているのかも分からなかったので、本当に奇跡的だった
男の人と一緒にいて、小さな女の子を抱いていた
あぁ、結婚したんだな
俺が歩んできた8年間を、彼女も違う場所で歩いていたんだなぁと思うと
切なさ半分、微笑まし半分だった
とうの昔、あの忘れもしない寒い冬の日にさよならして終わったはずなのに
ただただ、感謝の気持ちで、いっぱいになった
大学時代の4年間だけ一緒に歩んだ恋愛
俺も来年結婚する予定の彼女がいる
今となってはただの思い出
そう、ただの過去の1ページ
過去があって、今があって、そして未来に繋がる
彼女と歩いた4年間も、素晴らしき思い出として今でもこの心に残っている
そして俺は君のしらない場所で、俺の人生を歩いています
道はもう交わることもなく接することもないけど、
お互い良い人生を歩んでいけたらいいな…
2人で過ごしたこの日々を隣にいてくれた君の事を俺は忘れはしないだろう
さよなら
そして、ありがとう
* ある方の実話を元に書かせて頂きました
もしかしたら知っている方もいると思います