22
……………
早朝。
まだ薄暗い外の光がカーテンの隙間から入る中、リッキーの目がゆっくり開いた。
朝か…
今何時だろう。
手を伸ばすが、その先にいつもの目覚まし時計はない。
あ、そうか…
ここは俺の部屋じゃないんだった。
「んぅ…ん?」
もう少し眠ろうと手を布団の中へ戻すと、何か自分ではないものが指先に触れた。
何だ、これ…
細くて柔らかい。
髪の毛?
しかも結構長い。
男ではなく女性のものだ。
自分の隣りで女性が眠っている。
「…んぅ……サラ?」
一時ボーッとした後、事の重大さに気づいたのかパチッと目を覚ました。
「え、サッ…サラ!?マジで!?///ちょっ待ってください!俺、そんな事した覚えは!」
慌てて起き上がった彼は、隣で眠っている女性から咄嗟に体を離す。
暗くてよく顔が見えない。
何故か心臓の鼓動が早くなって、息を飲む音さえ大きく感じる。
ドクン…ドクン…
顔を真っ赤にしてジッと彼女の顔を見た。
その時…
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