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……………
「…ごめんなしゃい」
頭にはたんこぶがふたつ。
それを乗せたまま、リッキーは着替え終えた女性に対し誠心誠意土下座をしていた。
「フフ。思春期は良いけど程々にね」
サラはリッキーに向かってにこりと微笑みかける。
若干背後に黒い影を漂わせながら。
「で、どうしたのよ?こんな時間に」
「サラだってわかってるでしょう?あのボビーの妹ですよ。本当、どこまでも付いて来るんです。しかもビッキーまでアイツに洗脳されちゃって」
サラに部屋の中へと案内され、リッキーは丸椅子にヘタリと座りながら理由を話し始めた。
「へぇ。モテる男も大変じゃないの」
「他人事みたいに言わないでくださいよ。俺は真剣に悩んでるんです」
「鼻の穴に割り箸でも突っ込んで、半ケツ状態で外を練り歩けば追ってこないんじゃないの?」
「そんな事すれば警察が追ってきます」
彼女の言葉に苦笑いし、テーブルに塞ぎ込むリッキー。
そんな絶望的な彼を見て、サラは外の様子を窺う為玄関へ向かった。
そっとドアを開けてみると…
「あ〜ん!アイラブチョリィ!どこ行っちゃったのぉ!」
「アンタがどっか隔離してんじゃないの?リッキーは皆のものなのよ!早く出しなさいよ!」
「何ですってぇ!マジムカツクんですけどー!」
馬鹿2匹がケンカを始めた所でサラはドアを閉め、ターゲットである彼の元へ戻った。
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