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……………
「あー、よしよし。怖かっただろ?」
ジムはリッキーを救出後、慌ててタオルと着替えを脱衣所から持ってきた。
体を拭いてやってもリッキーの顔は憔悴しきっていて、服も着せてやって髪も乾かしてやって解かしてあげて…
それでもジムが部屋に戻ろうとすると「行かないで」と袖を掴んで離さない。
ようやく彼が自室に戻り始めたのは事故から1時間後。
「疲れたから寝ます」と頭を下げ、ふらついた状態で立ち上がった。
白眼で正気が感じられない彼は、ブツブツと知らない国の言葉を話しながら部屋へ戻って行く。
かなりダメージは大きいらしい。ボビエパワー恐るべしだ、とジムも体を震わせた。
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もう…なんなんだ今日は。
自分の気が休まる時間が1秒もない。
ご飯もまともに食べられずお風呂にも入れず。
驚きと恐怖で疲れ切っただけだ。足取りも重い。
ようやく部屋の前まで辿り着くと、リッキーはだるそうにドアノブに手をかけた。
「………。」
その時だ。
彼の脳裏にボビエの顔がよぎる。
(いや、アイツはそんじょそこらの人間とは訳が違う!
間違いない…奴は俺の部屋でもきっと待ち伏せして、また襲う隙を窺っているはずだ)
そう予知した彼は、恐る恐るノブから手を離す。
ゆっくりとドアに耳を押し当てて中の様子を確認してみた。
ボビエ「まだかしら、チョリー!もうハンパなく待ちくたびれちゃった感じ系!」
ビッキー「気安くチョリなんて呼ばないでくれる!?大体チョリって何?」
ボビエ「チョリッキーって事よぉ!可愛くない!?可愛くなくなくない!?」
ビッキー「何それ、マジで超可愛くなーい!!?」
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