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「お背中流すわよぉぉぉ!!アナタァァアアア!」

「!!!!!!!!!!!!」


豪快な水飛沫と共に、お湯の中から凶暴な半魚人が現れた。







「ぎゃあああああああ!!!!」





メインルームで暇潰しのトランプをしているサラとナイジェルにも、その凄まじい悲鳴は聞こえてきた。

「おい。大丈夫なのか?アイツ」

「大丈夫じゃないんじゃないの?」
















ペタン。


「ん?」

髪を乾かし終えて廊下を歩いていたジムは、自分の足が何かを踏んだ事に気づいた。

…?


「たっ…助けてください…」

下を見ると、びしょ濡れでタオル1枚腰に巻いた男が自分の足に掴まっていて…

「…………っ!!!!」


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