16
「お背中流すわよぉぉぉ!!アナタァァアアア!」
「!!!!!!!!!!!!」
豪快な水飛沫と共に、お湯の中から凶暴な半魚人が現れた。
「ぎゃあああああああ!!!!」
メインルームで暇潰しのトランプをしているサラとナイジェルにも、その凄まじい悲鳴は聞こえてきた。
「おい。大丈夫なのか?アイツ」
「大丈夫じゃないんじゃないの?」
・
・
・
・
ペタン。
「ん?」
髪を乾かし終えて廊下を歩いていたジムは、自分の足が何かを踏んだ事に気づいた。
…?
「たっ…助けてください…」
下を見ると、びしょ濡れでタオル1枚腰に巻いた男が自分の足に掴まっていて…
「…………っ!!!!」
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